共同センターロゴ小今月の話題(2022年6月)

政府の目指す「新しい資本主義」

2022.6.1

 「新しい資本主義」という言葉をよく聞くようになりました。それがどのようなものかは、政府広報オンラインで下記のように説明されています。

市場に依存し過ぎたことで、公平な分配が行われず生じた、格差や貧困の拡大。市場や競争の効率性を重視し過ぎたことによる、中長期的投資の不足、そして持続可能性の喪失。行き過ぎた集中によって生じた、都市と地方の格差。自然に負荷をかけ過ぎたことによって深刻化した、気候変動問題。分厚い中間層の衰退がもたらした、健全な民主主義の危機。

世界でこうした問題への危機感が高まっていることを背景に、市場に任せれば全てが上手くいくという、新自由主義的な考え方が生んだ、様々な弊害を乗り越え、持続可能な経済社会の実現に向けた、歴史的スケールでの「経済社会変革」の動きが始まっています。

成長と分配の好循環による「新しい資本主義」によって、官と民が全体像を共有し、協働することで、国民一人ひとりが豊かで、生き生きと暮らせる社会を作っていきます。

様々な弊害を是正する仕組みを、「成長戦略」と「分配戦略」の両面から、資本主義の中に埋め込み、資本主義がもたらす便益を最大化していきます。

成長戦略では、「デジタル」「気候変動」「経済安全保障」「科学技術・イノベーション」などの社会課題の解決を図るとともに、これまで、日本の弱みとされてきた分野に、官民の投資をあつめ、成長のエンジンへと転換していきます。

分配や格差の問題にも正面から向き合い、次の成長につなげます。こうして、成長と分配の両面から経済を動かし、好循環を生み出すことで、持続可能な経済を作り上げます。

(引用元)特集-新しい資本主義の実現に向けて | 政府広報オンライン
https://www.gov-online.go.jp/tokusyu/newcapitalism/index.html

 その取り組みは、5月20日までに7回の「新しい資本主義実現会議」で審議され、今後「新しい資本主義」のグランドデザイン・実行計画について、政府は、6月上旬の取りまとめを求めています。実現会議で審議されているテーマは次の4点に集約できます。

  • 賃上げ・価格転嫁円滑化の取組み
  • 人的投資の促進
  • スタートアップ・社会的企業の支援
  • 地域活性化の取組み

 審議されているテーマが新しいか、あるいは適切であるかどうかは別として、審議の結果として私たちの日々の暮らしが誰にとっても安全で、1人ひとりが努力する価値のある日々の実現に寄与することが、切に望まれます。

(この項終わり)