共同センターロゴ小今月の話題(2020年11月)

新型コロナウイルスへの感染リスクを下げる工夫

2020.11.1

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により出された緊急事態宣言の解除後ほぼ半年が経過しました。その間の感染の動向を振り返ると、屋外で歩いたり、十分に換気がされている公共交通機関での感染は限定的であるそうです。感染の伝播は主にクラスター(小集団)を介して拡大していることから、冬に備えるためには、小さな集まりでの感染の連鎖をしっかり抑えることが大切だとみられます。

 内閣官房開催の第12回、対策分科会は10月23日に政府に対して提言を行い、感染リスクが高まる「5つの場面」と「感染リスクを下げながら会食を楽しむ工夫」をまとめました。各自治体とのヒアリングなどを通してクラスターの分析がさらに進み、飲酒を伴う会食でクラスターの発生が多くみられているためです。

感染リスクが高まる場面

  1. 飲酒の影響で気分が高揚すると同時に注意力が低下する。また、聴覚がにぶくなり、声が大きくなりやすい。特に敷居などで区切られている狭い空間に、大人数が滞在すると感染リスクが高まる。また、回し飲みや箸などの共用が感染リスクを高める。
  2. 長時間に及ぶ飲食、接待をともなう飲食、深夜のハシゴ酒では、短時間の食事に比べて感染リスクが高まる。大人数、例えば5人以上の飲食では、大声になり飛沫が飛びやすくなるため、感染リスクが高まる。
  3. マスクなしに近距離で会話をすることで、飛沫感染やマイクロ飛沫感染での感染リスクが高まる。マスクなしでの感染例としては、昼カラオケなどでの事例が確認されている。車やバスで移動する際の車中でも注意が必要。
  4. 狭い空間での共同生活は、長時間にわたり閉鎖空間が共有されるため感染リスクが高まる。寮の部屋やトイレなどの共用部分での感染が疑われる事例が報告されている。
  5. 仕事での休憩時間に入った時など居場所が切り替わると気の緩みや環境の変化により、感染リスクが高まることがある。休憩室、喫煙所、更衣室での感染が疑われる事例が確認されている。

感染リスクを下げながら会食を楽しむ利用者の工夫

  • 飲酒をするのであれば、1.少人数で、2.なるべく普段一緒にいる人と、3.深酒・ハシゴ酒などはひかえ、適度な酒量で。
  • 箸やコップはつかい回さず、一人ひとりで。
  • 座の配置は斜め向かいに。(正面や真横はなるべく避ける)
  • 会話する時はなるべくマスク着用。(フェイスシールド/マウスシールドはマスクに比べ効果が弱いことに留意が必要)
  • 換気が適切になされているなどの工夫をしている、ガイドラインを遵守したお店で。
  • 体調が悪い人は参加しない。

感染リスクを下げながら会食を楽しんでもらうお店の工夫は

  • お店はガイドラインの遵守を。(例えば、従業員の体調管理やマスクの着用。席ごとのアクリル板の効果的な設置。換気と組み合わせた適切な扇風機の利用など)
  • 利用者に上記の留意事項の遵守やスマートフォン用の接触確認アプリ「COCOA」の利用を働きかける。

飲酒の場面も含めてすべての場面でこれからも引き続き守ってほしいこと

  • 基本はマスク着用や三密回避。室内では換気をよくする。
  • 集まりは、少人数、短時間にする。
  • 大声を出さず会話はできるだけ静かに。
  • 共用施設の清掃、手洗い、アルコール消毒の徹底を。

 提言は、今まで何度もコロナ対策として指摘されたことで、すでに一人ひとりが実践している工夫にも思えますが、治療薬やワクチンがない現状では再度、提言の内容を確認し、提言の一つひとつを実行することで、他の人に感染させず、自分も感染しない工夫をしながら、今冬を乗越えたいものです。

(この項終わり)