共同センターロゴ小今月の話題(2013年11月)

「パワハラ」への取り組みで快適な職場を

2013.11.2

 「パワハラ」とは、職場の地位の差を利用した、上司や先輩社員から部下への嫌がらせ行為を意味する「パワーハラスメント」の略語です。厚生労働省が平成24年度に実施した「職場のパワーハラスメントに関する実態調査」によると、約4分の1の従業員が、パワハラを経験しています。

 職場内でのいじめや嫌がらせ(パワーハラスメント/パワハラ)については、近年、労働局や労働基準監督署等への相談が急増するなど、社会的な問題となってきており、対応に悩む職場が増えています。

 パワハラは、従業員個人に精神的な不調等を生じさせます。人は他人とかかわりながら生きています。そして職場は人生において多くの時間を過ごす場所。学び、楽しみ、立ち止まり、立ち向かい、よろこび、成長し、人生のさまざまな人間関係を築いていく場所です。

 ところが暴力、暴言、脅迫、仲間外しといったいじめ行為が行われ、こうした問題に悩む職場が増えています。業務上の指導か嫌がらせかの線引きは難しく、企業ごとの文化も異なりこの問題への企業の腰を重くさせているのかもしれません。

 職場で働く人は、働く人という以前に尊厳をもつ一人の人間です。仕事という名目をかさに人格を傷付けられたり、仕事への意欲や自信を喪失したり、時には心身の健康や命すら危険にさらされるような行為に、誰もが遭ってはならないのです。

 また、このような行為が職場風土の悪化等による生産性の低下、企業が職場環境配慮義務違反等を問われるリスク、企業イメージの低下など、企業にも大きなマイナスの影響を与えます。

 これを防ぐためにも、予防・解決に向けた取組みを行うことが求められていますが、そのような取組みを行う企業は現在約半数にとどまっているようです。

 厚生労働省では、このような状況を受けて、企業の取組みの好事例などを紹介した『職場のパワーハラスメント対策ハンドブック』を作成しました。この中では、製造業や建設業、社会福祉施設など様々な業種(全17社)の取組みが紹介されているほか、就業規則の規定例などが掲載されており、取組みが遅れている企業が活用できる内容となっています。

 また、このハンドブックをもとに、無料の「パワーハラスメント対策支援セミナー」が全国約50カ所で開催されることとなっています。11月は、青森県、北海道2ヶ所、福岡県、長崎県の5ヶ所です。おおいに活用したいものです。

このハンドブックは、都道府県労働局や労働基準監督署等で配布するほか、ポータルサイト「あかるい職場応援団」(http://www.no-pawahara.mhlw.go.jp)からも無料でダウンロードできます。

(この項終わり)