共同センターロゴ小今月の話題(2009年10月)

「育児休業制度」「短時間勤務制度」の運用状況

2009.10.1

 厚生労働省は毎年、男女の雇用均等問題に関する雇用管理の実態を把握することを目的に「雇用均等基本調査」を実施しています。2008年度は、育児・介護休業制度や子の看護休暇制度の運用状況等についての調査結果を発表しました。

 この調査によれば、「育児休業制度」に関する規定がある事業所の割合は66.4%で、2005年度の調査に比べて4.8ポイント上昇しています。規定がある事業所の割合については、企業規模による差が大きく、事業所規模が5人以上の場合は66.4%であるのに対して、30人以上の場合では88.8%となっています。

 2008年3月末までの1年間に本人または配偶者が出産した人のうち、同年10月1日までに育児休業を開始した人の割合は、女性では昨年より0.9ポイント上昇して90.6%になり、初めて9割を超えたのに対し、男性は昨年より0.33ポイント低下して1.23%となり、0〜1%台で低迷が続いています。

 女性の取得が広がっている中、仕事への影響や復帰後の不安などから、男性の取得が進んでいない現状が浮かび上がっています。

 育児休業の取得期間については、女性では「10〜12カ月未満」(32.0%)が最も多く、次いで「12〜18カ月未満」(16.9%)となっており、5割近くが10カ月以上となっています。

 一方、男性では「1カ月未満」(54.1%)が最も多く、5割超が短期間で復職している状況です。

 育児休業取得者があった際の雇用管理としては、「代替要員の補充を行わず、同じ部門の他の社員で対応した」(45.9%)が最も多く、次いで「派遣労働者やアルバイトなどを代替要員として雇用した」(35.7%)、「事業内の他の部門または他の事業所から人員を異動させた」(21.7%)と続いています。

 その他、育児のための「短時間勤務制度」を導入している事業所の割合は38.9%と、2005年度に比べて7.5ポイント上昇しました。

 利用可能期間についても、小学校就学時以降まで「短時間勤務制度」を活用できる事業所は15.0%となり、6ポイント上昇しています。

 しかし、制度が整備されても、昨年の調査に比べて基本的な休暇等の配慮措置についてさえも取得者は少ないのが実情です。ぞれぞれの企業の雇用管理の中で、もっと企業の実情に合ったオリジナルな、また実効性のある取り組みとして、制度の運用の工夫がなされてもよい時代にきているのではないでしょうか?

 子は家族だけでなく、地域や国全体にとっても大切な命です。妊産婦や子育て社員への、より積極的なサポート推進が求められます。

(この項終わり)