共同センターロゴ小今月の話題(2007年6月)

「紹介予定派遣制度」はどうなってるの?

2007.6.1

 厚生労働省の調査によると、紹介予定派遣制度(派遣社員として一定期間働いた後に条件が合えば派遣先企業がその人を直接雇用する制度で2000年12月スタート)を利用して正社員などに採用された人の数が2005年度に1万9780人となり、前年度を85.6%上回りました。制度の利用を前提に企業へ派遣された人の数は約3万3000人で前年度比69.4%増となっています。

 この制度は従来からある人材派遣とは基本的に異なるものです。紹介予定派遣は、労働者の登録受付および雇い入れの際、労働者から申し出あるいは同意があり、かつ派遣先が紹介予定派遣に同意した上で労働者派遣契約が締結されていなければなりません。この制度を活用すれば、働く側にとっては実際に雇用される前に職場の雰囲気などを見ることができ、企業側にとっては派遣社員の能力などを見極めてから雇用できるというメリットがあります。

企業の認知度は?

 紹介予定制度は、従来の採用方法では見つからない優秀な人材を獲得する有効な手段となります。しかし制度を実際に利用したことのある事業所は全体の約4.7%にすぎず、また、制度自体を知らない事業所も約55%となっています。しかし、今後利用を検討している事業所は約18%あり、認知度が上がれば今後さらに制度の利用が広がっていくとみられています。

制度利用を希望する人は?

 派遣社員に対する調査では、紹介予定制度を知らない人が全体の約65%と過半数を占めています。しかし、制度を知っている人約35%のうち、制度を利用したいとする人は約半数の48%でした。

制度のメリットをうまく活用

 派遣で働くことは未経験の仕事に就きやすく、派遣期間中に業務の適性を判断できるなど、求職者にとっても大きな魅力がある制度ですが、全員が直接雇用されるわけではありません。企業から断られるケースも多くあります。また紹介予定派遣で働いていた会社には就職したくないと思う場合もあります。もし予定どおり派遣先が直接雇うことになった場合でも、必ずしも正社員としての雇用になるとは限りません。アルバイト、パート、契約社員といった形になることもあります。

労使ともに制度の特徴を理解して、制度のメリットを上手に活用していきたいものです。

(この項終わり)