東京都の電子入札用に電子証明書を取得し登録するには
2005.11.01
東京都(知事部局、行政委員会等)と東京都公営企業局(交通局、水道局、下水道局)は、物品買い入れ・委託等競争入札資格の定期受付をしています。
申し込み受付期間
平成18、19、20年度分については、一般(法人・個人)が本年(平成17年)11月25日(金)まで、事業協同組合等が同11月28日(月)から12月9日(金)までとなっています。
申し込み方法
電子証明書を使用し、インターネットを利用した電子申請となります。
登録
パソコンで専用ソフトウエアを利用し、インターネット経由で東京都電子調達システムに登録する必要があります。
電子証明書の入手法
東京都指定認証機関から電子証明書を購入します。
民間認証局(機関)
- KeySignサービス(日本電子認証株式会社)
TDB電子認証サービスSG(株式会社帝国データバンク)
ホームページ・・・http://www.tdb.co.jp/sg/
住所・・・107-8680 東京都港区南青山2丁目5-20
電話 03-5476-8543
Fax 03-5476-8554
電子メール sginfo@mail.tdb.co.jp
ホームページ・・・http://www.ninsho.co.jp/keysign/
住所・・・104-0045 東京都中央区築地五丁目5−12
電話・・・0120-714-240
Fax・・・03-5148-5695
電子メール・・・keysign@ninsho.co.jp
商業登記に基づく電子認証制度「商業登記認証局」(機関)
法務省
ホームページURL・・・http://www.moj.go.jp/ONLINE/CERTIFICATION/
この認証制度を利用して電子証明書の発行申請・取得等の手続きを行うには、専用ソフトウエアが必要です。専用ソフトウエアのうち、東京都電子調達システムで動作確認(平成17年8月末現在)がとれているものは、次の通りです。
商業登記認証システムクライアント(株式会社日立製作所)
ホームページ・・・http://www.hitachi.co.jp/Prod/comp/app/pki/ninshou/
ComCertAssist(NECソフト株式会社)
ホームページ・・・http://www.necsoft.com/soft/comcertassist/home.html
CertWorker(日本電気株式会社)
ホームページ・・・http://www.ace.comp.nec.co.jp/certworker/index.html
法人認証キットー電子証明書 取得・管理ソフト(株式会社リーガル)
商業登記電子証明書 取得ソフトウェア(株式会社NTTデータ)
なお、ソフトウェフの詳細は、それぞれの販売元にお問い合わせください。
登録の流れ
共同センターの顧客企業のひとつが実際に電子証明書を取得しました。使用したソフトウエアは「商業登記電子証明書 取得ソフトウェア」(株式会社NTTデータで)、総務省の「商業登記認証局」から取得したものです。その流れは以下の通りです。
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顧客先の会社にて、ソフトウエアの注文書を電子メールで送信し、約10日後、代金着払いで受領しました。金額は、6,037円でした(ソフトウェア本体5,250円、都内配送料472円、代引手数料315円)。
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到着したソフトウエアで申請データの暗号化と復号化(解読)をするための「鍵ペア」というデータを作成し、さらに、証明書発行申請ファイルを記録したフロッピーディスク(FD)を作成しました。
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所轄法務局出張所に出向き、電子証明書の請求手続を行いました。ここで、先に作成したフロッピーディスクに加え、電子証明書発行申請書を提出し、法人印鑑カードを提示、発行申請手数料を登記印紙で支払いました。その場で、「電子証明書発行確認票」が発行されます。
手数料は、証明期間(証明書の有効期間)で異なります。期間は3ヶ月単位で、最長27ヶ月。最初の3ヶ月分は2,500円。それ以降は3ヶ月当たり1,800円を加算した額となります。最長27ヶ月だと16,900円です。
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会社に戻り、上で受領した確認票に書かれた番号(シリアルナンバー)をソフトに入力すると、インターネット経由で電子証明書のデータを取得することができました。さらに、東京都電子調達システムの公式ホームページで登録を完了しました。
今後、資格審査等の諸手続きを経て競争入札に参加する予定です。
終わりに
東京都の指定認証機関は3機関、電子証明書を取得するためのソフトウエアを販売する会社は5社あります。各認証機関、ソフトウエアにはそれぞれ特徴があり、料金の相違もあります。認証機関やソフトウエアの選定は、東京都の競争入札以外への対応も含め、ご自身の利用方法を考慮した上で比較、検討することが重要でしょう。
(この項終わり)