共同センターロゴ小今月の話題(2004年10月)

うつ病での自殺に対する労災認定基準が緩和へ

2004.10.22

 うつ病が原因で労働者が自殺した場合に、それが労災に該当するか否かを判断する基準を厚生労働省が改めることになりました。

 この基準は、厚生労働省が定めた「職場における心理的負荷評価表」が元となっています。業務上で感じうるストレスを31項目に分類してあり、それぞれを3段階で評価して、精神障害を発病させるおそれのある程度のものであったかどうかを判断するのです。

 現在の評価表では、仕事上のミスが原因だとしても、それが社会にとって重大でなければならない、仕事が未達成でミスとはいえない、といった場合には労災と認められず、必ずしもすべての仕事、状況を網羅できていません。現実に即してない部分があります。今回の基準緩和はこうした問題の解決を目的としています。

  うつ病が原因で自殺した人に関しての資料の収集・分析を進み基準が緩和されれば、日々のビジネス環境が厳しさを増している現在、ストレスに起因する労働者のトラブルが労災認定される機会は増えるでしょう。企業は労働者に対しての安全配慮義務が不十分と判断され、損害賠償に応じなければならないケースが今以上に増えるのは間違いありません。

 共同センターでは、うつ状態やうつ病が原因による休職や退職を含め、労災に該当するか否かの判断をお手伝いできるよう、幾つかの事例をもって、相談をお受けする準備を整えています。

(この項終わり)